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彫刻家・対談 舟越 桂/Katsura FUNAKOSHI×三木俊治/Tshiharu MIKI
舟越桂が三木俊治の彫刻を創った経緯とは
Monthly Gallery Art Movie Vol.4

Full Ver.はこちらからhttps://youtu.be/QVEKGfCy7so

映画の一コマの制作風景

 舟越桂は、東京造形大学彫刻科の三木俊治教授と同じ時期、東京造形大学教授を勤めていた。その当時、三木教授が学生から卒業制作で映画を創ることを相談された。その内容は三木教授に映画の中で役者として出演して欲しいという内容だった。三木自身は、そういた出演は遠慮したいということで、その話を舟越教授に持って行った。

舟越自身は、テレビ等のドキュメンタリーの撮影を受けたことはあるが、役者としてセリフを言うような経験がなかった。その話を聞いた舟越は「セルフもあるのか」と聞いて、それがあることを確認すると、快く引き受けたという。

その映画の中の舟越の役は、彫刻家がモデルを前にして制作をする場面だった。そこで、そのモデルに三木が選ばれた。三木自身は、それは単に映画の一場面のための演技で、舟越が粘土で作る仕草をするだけかと思っていたら、撮影が終わっても、舟越はその粘土にビニール袋を被せて、制作を続ける準備をしていた。そのために撮影のない日も、一日だけモデルになることになった。かくして、三木俊治の彫刻が、2点のブロンズ作品となった。木彫の作品を創っていた舟越桂の貴重なブロンズ彫刻が誕生したということだ。

彫刻家仲間であり、友人関係のひょんなことから、作品が出来上がった。その経緯から、さまざまな話が、この対談では和やかに話された。