
YouTbeにて動画公開中 https://youtu.be/SORkon2rQcc
自選10作品を語る、彫刻家・舟越 桂
木彫の繊細さと、大胆な造形によって話題作を創り続けてきた彫刻家・舟越桂(1951-)のアトリエを、月刊ギャラリーのシリーズ記事「私の10点」という記事の取材のために訪ねた。永年の制作活動の中から、10点を選ぶとしたらどの作品になるのか。多くの作品を制作してきた作家にとっては面倒な作業になることは確かだが、どんな作品が選ばれるのか、美術ファンにとっては興味の尽きないところだ。
舟越の選んだ作品は、「トラピストの聖母子」(1977)、「妻の肖像」(1977-80)、「森へ行く日」(1984)、「夏のシャワー」(1985)、「冬の本」(1988)、「木の上の振り子」(1991)、「書庫に潜む豹」(1999)、「水に映る月蝕」(2003)、「スフィンクスの話」(2009)、「森に浮くスフィンクス」(2006)、「月に降る森」(2012)、「海にとどく手」(2016)の、なぜか12点となった。外すに外せない、やはり大切なそれぞれの作品としてあるのだろう。
今回は、この中から「水に映る月蝕」(2003)をまず映像で紹介することにする。どのような時間の中でこの作品が誕生したのか。作家の肉声で語られた、作品理解の貴重な話となるだろう。
他の作品については、編集作業を終えたものから、暫時、アップしていくことにします。ご期待ください。