浅野輝一/KiitiASANO
市井の人々に寄り添い『希望』を描く
Monthly Gallery Art Movie Vol.19

YouTubeにて動画公開中 https://youtu.be/-98LydzgAV4

浅野輝一は、昨年、画業50年を迎え『浅野輝一作品集…現代の風景から…』を上梓した。そこには、これまで精力的に制作してきた画家の「絶えず自分の今日性、日常性を問い資す」姿勢で貫かれた作品が時系列で掲載されている。絵画の豊かな流れが息づいた一冊となっている。

これまで79回を数える個展の他に、現在、美術文化協会の代表を勤めている。「正しい美術文化の在り方を構想し具現する」ことを会是として1939年に発足した同会のコンセプトと、浅野輝一の自らの考え方が共鳴し、同会の会長としてその運営に尽力していることも、自然に感じられる。

 画家は安全な場所からに人間を描いているのではなく、自身も切り結ぶ世界に放り込み、その中で感じ、考え描いている。画家自身を思わせる人物が描き込まれているのが多いのは、その端的な現れだ。「チャップリンが好きなんです。ユーモアと哀しみが共存するのがいいですね」という様に、市井の人々に寄り添い、同じ視線の高さで世界と向き合っている。東日本大震災にも大きな衝撃を受け、

「人々はどんなに絶望的な状態にあっても現状を真正面から受け止め、その先にある細やかな夢や希望を信じ、明日に向かって進もうとしています。私はこの叫びのような力強さが、観る人に届くような作品を描かなくてはならないと思いました」

 今年の11月には北海道・置戸町の「置戸ぽっぽ絵画館」で1年間に渡る個展を予定している。この精力的な活動は、そうした強い意志の表れなのだろう。

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