
YouTbeにて動画公開中 https://youtu.be/V9kqQUfYUmg
エネルギッシュに世界を駆けるアーティスト
「神獣」をテーマに力強い筆致で作品を描く小松美羽(1984-)は、「目に見えない魂の世界を作品にして、多くの人たちに伝えたい」という作品制作の姿勢は一貫して変わらない。長野県の自然豊かな長野県坂城町で育った彼女は、幼い頃から、スピリチュアな世界を感じとり、それを表現するために絵を描いてきた。出世作となった、大学在学中に制作した銅版画「四十九日」(2005年)は、祖父の死をまじかにしたことから制作された。そこから「神獣」が登場した。以前からモチーフとして考えていたというが、神聖な世界として描くことを躊躇していたという。それが、祖父の死を体験したことによって、絵の構想が開いたという。空想の世界ではなく、見えない魂の世界が観える小松が、「神獣」も描くことによって、その見えない現実を伝えている。(月刊ギャラリー2019年6月号より)
今回のライブペインティングは、愛知県の一宮市三岸節子記念美術館の企画展『小松美羽展 DIVINE SPIRIT~神獣の世界~』(6.29~8.18)の関連企画として、2019年6月29日の午前10より、一階ロビーで行われた。開場は1時間前の9時だったが、入場希望者の列は早朝からでき、すでに8時頃には満席が決まり、遠方から来ながら、観られなかった人が多かったようだ。小松美羽の人気の高さが窺えた。また翌日に行われた「作家による講演会」の音声も収録した。